アベ NO THANK YOU !

平和に参加を、声を上げよう!

10月13日のご報告

10月13日の集会と銀座パレードのご報告

日本列島を縦断して進む大型台風19号が関東に近づいてくるなか、第3回目のアベ NO THANK YOU ! 行動の時間帯は、東京は幸いに風が穏やかで小雨が降ったりやんだりのお天気でした。交通の心配をおしてご参加くださいました皆様、そして、参加できなくてもご賛同くださいました皆様、励ましの声を届けてくださった皆様、そして雨の中準備をしてご登壇くださいました皆様、本当にありがとうございました。

「個人を大事にする社会に」  〜従軍慰安婦問題から医療事故調問題まで 〜

というテーマで開催されました集会は、私自身、改めて今の日本を考えるうえで大事な示唆をいただき、大変気持ちを引き締められるものでした。少しその模様をご報告させていただきます。

集会は、中央大学法学部4年生の服部裕紀子さんに、若い感性で率直な感想を加えながら、司会を務めていただきました。

まず私から開会の挨拶として、今年5月にアベ NO THANK YOU ! の呼びかけをした趣意を確認し、その後次々に起こっている日本社会の政治的ニュースを振り返り、改めて今、アベ NO THANK YOU ! の声をあげることの必要性を訴えさせていただきました。さらに、人の命より、経済や国家を優先する思想を、私は、「アベ的なるもの」と名付けました。「アベ的なるもの」は、ひょっとしたら、私たち一人一人の心の中にもあるのかもしれない。だからこそ、自身の心に向かっても、「アベ的なるもの」NO THANK YOU ! と声をあげたい、との思いを伝えさせていただきました。

 

【従軍慰安婦問題から日本の今を考える】

3人の方に、ご登壇いただきました。

花の谷クリニックのスタッフであり、スープのよろずや「花」で、スープとパン作りを担当している山口久美子さんから、先日天羽道子さんにご案内いただき撮ってきました写真を見ていただきながら、かにた婦人の村の紹介がありました。

かにた婦人の村名誉村長の天羽道子さんが、村の山頂に建つ従軍慰安婦の碑の由来を、そして最近の新聞報道をめぐってあたかも従軍慰安婦の問題がなかったかのように取りざたされている現状に大きな憂いをもたれているということを、お話しくださいました。1958年「売春防止法」が施行され、1965年深津牧師と共に婦人保護施設を創立、長きにわたる地道な活動の中、大変なご苦労もあったかと思います。お人柄のにじみでる静かな語り口のお話しから、従軍慰安婦の問題は決して過去の問題でない、今日の日本が向き合わなければならない現実であると伝わってまいりました。

次に、日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさんから、 朝日新聞の「慰安婦問題を考える」報道検証特集として吉田清治」氏の証言は虚偽であるとして記事の取り消しが為されたが、吉田談話が否定されても、また、かりに組織的な強制連行がなかったとしても、日本軍の『慰安所』が軍によって運営された事実は歴然としてあること。「日本が国ぐるみで性奴隷にしたという、いわれなき中傷が行われています」「世界に向かって取り消していくこととが求められている」などと述べた安倍首相の朝日の報道に関する国会答弁は、歴史の偽造である。慰安婦問題の本質は、強制連行ではなく、監禁状態で軍人の相手をさせられ、やめる自由もない性奴隷状態におかれたこと。被害者の女性は勿論、全女性の人権問題として位置づけること、の必要性を話されました。

歯科医・草の根歯科研究会主催者岡田弥生さんより、安倍政権が介入したNHK番組改変問題のこと、また国際女性戦犯法廷の報道を巡って、慰安婦問題の本質を捻じ曲げ、国民に誤解させるようにしてきたことの指摘がフロアよりありました。

【患者の権利、医師の責任という視点をとおして人権軽視の医療問題を問う】

外科医・済世会栗橋病院院長補佐本田宏さんから、豊富な資料満載のスライドを駆使して、ユーモアを交え、現在の日本の社会と政治のなかで、医療がかかえる多くの問題を示されました。その中から、下記のスライドにある、私自身が肝に銘じたいと思う言葉をここでは紹介し、報告にかえさえていただきます。

◎国策に奉仕する医療は、科学の名に値しない。統治のための技術でしかない。

◎国家からの独立性の保証なくして、科学も専門家も存在し得ない。

◎医療・医療提供者が国策に奉仕させられることは、国民の命が国策に奉仕させられるということ。

 

【フランスと日本の今】

仏文学研究者・立教大学名誉教授である朝比奈誼さんが、集団的自衛権に関するル・モンド紙の記事を、そこに使われている単語のもつ意味、歴史的背景を一つ一つ丁寧に解き明かしながら、紹介くださいました。長きにわたり仏文学研究、フランス語教育に携わり、教えた学生の数はのべ1万人を越える朝比奈先生のお話は、実に含蓄深いものでした。「民主主義国家であり平和国家であり先進国である日本」という認識を私自身漠然と持ってしまっていたこと、それが国外から見れば大戦の歴史からいかに切り離された認識であったか、そしてそれが現在の日本の状況を見誤ることにつながっていること、目を見開かれる思いでお話を聞いた次第です。

集会の最後に、パレードで歌う3曲を披露していただきました。

歌い手は遠藤久江さん、6月の第1回目に引き続き、のびやかな歌声を響かせてくださいました。アコーディオン奏者は、千葉うたごえの尾高進さん。

15時30分から、予定どおり銀座パレードに出発しました。約60人といつもより少ない人数でしたが、アベ NO THANK YOU ! のワッペンをはった傘パレードで、台風がせまるなか銀座を歩く人々に、注目いただけたのではないかと思います。そして、「アベ NO THANK YOU ! の声をあげよう」という、その意義と必要性を呼びかけることができました。

今後この呼びかけの輪が広がって行くことを願って、集会、銀座パレードの実況は、ブログ及びFacebookにて動画とともにアップしています。できるだけ多くのお仲間にご紹介いただければ幸いです。

ブログ   https://abenothankyou.wordpress.com/

Facebook  https://www.facebook.com/nothankyounokai

2014年10月15日

アベ NO THANK YOU !  呼びかけ人 伊藤真美

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