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日本国民が何故アベ政治を許しているのか 本田宏

日本国民が何故アベ政治を許しているのか

ICAO(国際民間航空機構)は航空安全について2006年に、「安全とは、あらゆる不安要素を日々、調べ上げ、分析し、その排除に向け絶え間なく取り組まれている状態」と定義づけた。社会や政治、そして国の安全も本来は「国民があらゆる不安要素を日々、調べ上げ、分析し、その排除に向け絶え間なく取り組む」ことによってしか達成できないのではないだろうか。

果たして日本国民は社会や政治、そして国の安全を獲得するために努力を行ってきただろうか。医師不足の問題を認識し、医師不足や医療再生のために十数年間活動してきた立場から見ると、日本の医療や社会保障、そして政治の問題が解決せず、継続している理由として以下のような問題があることを痛感している。

① 勝者によって歴史が書かれているために、温故知新が機能していない。

1) 明治維新は英国アヘンマネーを背景に、薩長下級武士が皇室を錦の御旗に利用したクーデターだった。そして維新政府は財閥と結託して、自身の利益を最優先にして国民を搾取するクレプトクラシー(収奪・盗賊政治)となった。

2) 敗戦後は米国の植民地となったまま、為政者は皇室から錦の御旗を米国に変えて、クレプトクラシー(収奪・盗賊政治)を継続している。

② 日本の家族構造が権威主義型のために、国民が不平等を容認しやすい。日本は長子が遺産を継いで親の面倒をみて、次男や三男は外に出て生計を建てることが当然とされる日本では、自己責任が当然と考えられて社会保障充実を望む国民が少ない。

③ 教育政策は国家に統制され、企業に都合が良い国民育成が目的となっている。暗記・苦手・制服・規則・団体行動を押し付ける教育のために考える人間が育ちにくい。

④ 大手メディアが政治にコントロールされやすく、国民に重要な事実が伝わらない。本来は社会の木鐸であるはずのメディアが、その機能を放棄している。

正しい診断がなければ正しい治療方針が決定できないように、何故日本国民がアベ政治を黙認しているのか、その背景を正しく診断する必要がある、それが私の問題意識だ。

日本の社会が良くなるためには上記の要素を直視し、現在の政治状況を俯瞰的に捉えて考え、「政治や社会のあらゆる不安要素を日々、調べ上げ、分析し、その排除に向け絶え間なく取り組む」ことができる国民を一人でも増やしていく工夫と努力が求められている。

2017年8月7日 本田宏

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