アベ NO THANK YOU !

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いま改めて非戦、核廃絶、原発廃止を 天羽道子

いま改めて非戦、核廃絶、原発廃止を

いま改めて、我が国の政治の有り様が気になっています。7月25・26の両日に持たれた衆参両院の閉会中審査の模様に、ウソが通る国、非良心的な国、真実を隠蔽してしまう国などと、自国に対して思わざるを得ないとは、何と嘆かわしいことでしょう。

20数年前、「慰安婦」問題が起こり始めた頃、我が国が取った対応、事実を隠蔽しようとする非良心的対応を嘆いたことを思い起こしました。

しかし一方、この嘆かわしい、しかも政治不信を募らせる政治の混乱に、主権者の立場の責めを感じるのです。

勿論、主権者たる国民の声を聞かず、国民を侮り、蔑ろにしてきた現政権の慢心が、この嘆かわしい姿を呈しているとしてもです。

やがて安倍政権は変わる時が来るでしょう。しかし、私たちが掲げてきた「アベ NO THANK YOU 」が終わってよいはずはありません。 主権者としての自覚を強めて、一層政治の動向に関心を寄せ、殊に選択の責任が自覚されなければならないのではないでしょうか。無自覚、無関心は低調な政治世界を生み出す一因です。

政治とは一体何なのでしょう。政権はどうあるべき、どうあらねばならないのでしょう。

現政権、現国会の動きの中に、己を利することに腐心する姿勢が見えてなりません。6年前の福島原発大事故後、我が国は廃絶ではなく、今後も継続の方針を取り、しかも国外に輸出するという、極めて非良心的な行為を取っています。これら、己の利を求めた経済優先の現れではないでしょうか。

安倍政治がとった経済優先が、生み出したものは計り知れません。人間の尊厳が失われ、人権思想が稀薄となり、偏見、差別、排除、そして優生思想が再び引き出されました。そして、1年前、「やまゆり園」の大惨事。いま、私たちの社会には、経済的価値や能力で、人間の価値の序列化が起こってしまっています。悲しく、また恥ずべきことです。

「いのちと暮らし」を脅かすものによって最も痛手を受けるのは、いつも弱い人たち。障害者、貧困者、高齢者と子どもたちです。経済優先から人権優先に、しかも最小者優先を、国政に求めます。

そして、あくまでも、非戦、核廃絶、原発廃止を求め続けます。

戦争が、原爆が、原発がもたらす悲惨のすべてを経験した唯一の国として、先ず我が国が実現すべきです。その上に立って、世界に向かって呼びかけていく、その責任が我が国にあることが自覚されなければならないのではないでしょうか。

2017.8.1 天羽道子

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